痴漢に盗撮に変態 電車で遭遇した気持ち悪いヤツ チカンは日本を代表する共通語

イラストレーターのなごさんが、痴漢に襲われる女性の多さに世間の目を向けさせようと、ツィッターを通して「痴漢に盗撮に変態 電車で遭遇した気持ち悪いヤツ」一覧表を発信した。イラストは話してもなかなか信じてもらえないような、悪質な痴漢行為に認識を向けてもらうための第一歩だ。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

なごさんのイラストはおとぼけタッチだが、内容は思わず目を覆いたくなるほど悲惨だ。

ロシアのインターネットの最も勇気ある活動‐「私は語るのを恐れない」
痴漢は声を上げそうにない弱者を狙うため、当然小学生も容赦なく対象になる。学校や塾に一人で電車で通う女児が成人男性に狙われるところを世の父親たちは想像できるだろうか? これは現実の話だ。

「鞄に使用済みコンドームを入れる /イヤホンの片方勝手に使う/耳の穴に舌を入れる/ブラのホック外す/頬、首、脇を舐める/手、指、二の腕を握る/肘、膝で胸を触られる/顔に股間近づける/シャツのボタンを外す/スカートを切る/乗降時に胸やお尻触る/卑猥な画像や動画を見せる/皆さんの体験談酷すぎない…」

​2000年あたりから導入された女性専用車両だって、女性を男性から隔離するしか痴漢の被害をなくすことができなかったからだ。

ちなみに痴漢はロシア語で何と言うのかと調べてみると、なんとキリル文字でそのまま「チカン」。つまり痴漢行為は純然たる日本のお国事情であって、「キモノ」や「サムライ」と同じくロシア語には概念がない。

ロシア語検索マシーンで痴漢の画像を探すと出てくるのは日本の車両風景だけ。日本の女子高校生らしきグラマラスなアニメの主人公が飛び出してくる。これを見る限り、ロシア人には痴漢=変態(これもロシア語では「ヘンタイ」と表記)と認識されていることがよくわかる。

痴漢はおそらくどの国にも存在するが、なぜ日本でだけ女子学生たちの2人に1人がほぼ毎週のように痴漢行為に遭うのか。これは真剣な分析に値する疑問だ。

あるサイトで、おそらく日本語の専門家のロシア人女性、ポリーナ・キスレンコさんが、日本に痴漢が多い事実は日本人のステレオタイプ的な女性観が影響しているという見解を表していた。日本の男性は女は性のおもちゃ扱いしており、弱い女ほど性的欲求を呼び覚ますという日本人男性の固定観念。AKB48を引き合いにだし、「高校出たてでミニスカートで幼な顔の女子」は成人男性の好みであり「地下鉄で女子学生に体を押し付け、女性の尊厳を貶め、自分はこの世界の王を気取っている。」

仏女性の半数:公共交通機関内でのセクシャルハラスメントが原因でスカートをはかず
キスレンコさんの分析では、痴漢行為に走るのは自分に自信のない30-50歳の男性。見かけもさえず、人生も不成功に終わっている。燃焼するまで働き、帰宅しても妻とセックスをする時間さえないか、そもそも妻帯していない。それでも性的衝動はあるので、電車で弱い女性に体を押し付けることでこれを解消しているのだと。この分析は確かに的を得ているように思える。

痴漢をなくすには縮こまらずに声を上げるしかない。キスレンコさんも勇気を出そうと応援している。「痴漢です!」と声を上げれば、必ずあなたの味方に立ってくれる男性が現れ、一緒に捕まえてくれると。

関連ニュース

コメント