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セルゲーエフ総裁は、このような手帳の開発が同国南部アナパにある軍事技術都市「エーラ」で進められているとして、「エーラでは非常に興味深いプロジェクトが開始されつつある。これは、それぞれの軍人がどのような兵科を務めるのがより良いのか、例えば狙撃兵になったほうが良いのか、あるいは戦車兵になったほうが良いのかを把握するということのみを目的としているのではない。というのも、未来の戦争というものは、すでにかなりの程度においてインテリジェンスの戦争になるとみられ、そのような戦争では以前と比べて全く異なる状況の下で軍人たちが決断を下すことになるからだ」と強調。
さらに「現在、サイバー戦争の下では、ストレスはその内容が全く異なったものになっている。それゆえ、これを調査し、新たな状況におけるストレス抵抗性の遺伝的性質を研究しなければならない。そしてエーラには、この方向性に沿った活動計画がある。我々は、エーラの研究者たちと共同で活動していく」とも付け加えている。
先に、2025年までに「遺伝情報パスポート」がロシア国民に交付される可能性が明らかになっている。この措置については、危険物質を扱う施設での事故やテロなどによる環境汚染といった生物学的・化学的脅威から国民を守るうえで役立つとされている。プーチン大統領が3月、関係する大統領令に署名した。