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専門家らの見解によると、このような決定については、外国の非政府組織(NGO)との頻繁な接触が、外国人とともに活動する各機関の職員らの間でイデオロギー上の危機を招く可能性があると北朝鮮政府が懸念しているということによって説明できるという。
北朝鮮は今年、記録的な干ばつに見舞われている。1月から5月15日までの期間、同国内では降水量がわずか56.3ミリしかなく、この数字は最近の102年間で記録的に少ないものとなった。
北朝鮮メディアは市民に対し、新たな水源を探索するとともに干ばつと戦うための革命的手段を開発するよう呼びかけている。一方、同国内への食糧供給の状況を追跡している国連世界食糧計画(WFP)は、住民1千万人超が食糧不足を感じており、これらの住民には次回の収穫まで十分な量の食糧がないと発表している。
干ばつの原因は、気象条件が悪かったことで2018年の収穫量が最近の10年間で最も少なくなったことにある。WFP調査団の見積もりによると、干ばつが原因で今年も不作となった場合、数百万人の国民が飢餓に見舞われる可能性があるという。