米中貿易摩擦は、世界経済を分断させる可能性がある=シンガポール首相

シンガポールのリー・シェンロン首相は、ニッケイ・アジア・レビュー(Nikkei Asian Review)に、米中貿易摩擦が世界的な金融危機を引き起こすことは恐らくないが、長期的に見た場合には、世界経済の構造に分断が生じる可能性があるとの見方を示した。シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズが報じた。
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シェンロン首相は「短期的には、金融危機が再発すると考える必要はないと思うが、本質的には別の理由がある」と述べ、すでに現在、中国と米国は「技術と市場を本質的に分断する方向に向かっており、すべての当事者の信頼を失いつつある」と述べている

また首相は「数十年続く構造的な分断が予想され、それは金融危機よりもはるかに深刻な問題となる可能性がある」との見方を示した。

さらに首相は、貿易摩擦はすでに世界のビジネスや消費者の信頼に損害を与え、貿易や投資の減少をもたらし、雇用に悪影響を与えていると指摘した。

シンガポールはG20加盟国ではないが、今年のG20サミットの招待国となっている。

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