クリルのライコケ火山噴火で、島の動植物が死滅

クリル列島中部ライコケ島にあるライコケ火山の大規模な噴火で、島の動植物が死滅した。26日、ロシア科学アカデミー極東支部海洋地質・地球物理学研究所の火山学と火山の危険性に関する研究室の上級研究員マリーナ・チビソワ氏が、通信社スプートニクに伝えた。
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22日、ライコケ火山が約100年ぶりに噴火した。噴火は12時間以上にわたって続き、噴煙は海抜13キロまで上がった。

チビソワ氏は「1924年のライコケ火山の前回の噴火後に復活した動植物が死滅してしまった」と語った。

同氏によると、ライコケ火山は現在、少量の灰を含む弱い水蒸気を放出している。激しい爆発の期間は終わり、近いうちに火山活動が活発化することはないとみられている。

一方、ロシアの専門家らは、地域及び国にとって経済的かつ戦略的にも重要なクリル列島の他の島の火山でも、同様の危険な噴火が発生する可能性があるとの見方を示している。これを受け、クリル列島に地球物理学ステーションのネットワークを設置することが計画されている。

ライコケ島には、クリル列島の中で最大級のトドの群棲地があった。トドは、レッドデータブックに記載されている。 また島にはたくさんの植物が生え、多くの種類の鳥やげっ歯類が住んでいた。

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