チャイコフスキー・コンクールで楽譜を逆順に並べるミス

第16回チャイコフスキー国際コンクールで、ロシア国立交響楽団の職員が楽譜を逆順に並べたミスが起きた。これを受けて、出場した中国人ピアニスト、安天旭(An Tianxu)さんと楽団は異なる作品を演奏し始めた。安さんは何が起きたかすぐには理解できなかったが、最終的には楽団員の演奏に合わせることが出来た。
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スプートニク日本

安さんの演奏はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番からはじまり、セルゲイ・ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲に続く予定だった。だがロシア国立交響楽団の職員が安さんの申請とは異なる順番で楽譜を置いたことで、楽団員がラフマニノフを演奏し始める一方で、安さんはチャイコフスキーを奏でた。安さんは演奏を止め、困惑したように交響楽団を見たが、すぐに対応して交響楽団に合わせた作品の演奏を始めた。

ピアノ部門審査員代表のデニス・マツエフ氏は再演を提案したが、安さんは申し出を辞退した。マツエフ氏はテレビ局「クリトゥーラ」のインタビューに応じ、「彼に特別に勇敢賞を授与することを検討している」と述べた。

ミスをした職員は解雇された。

第16回チャイコフスキー国際コンクールは17日から29日までモスクワとサンクトペテルブルクで並行して行なわれる。表彰式と入賞者のガラコンサートは、モスクワにおける最新のコンサートホール「ザリャヂエ」で予定されている。

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