1993年制作の『ザ・シークレット・サービス』は、主役はケネディー米大統領のシークレットサービスのエージェントでイーストウッド監督自身が演じている。
「彼(金正恩氏)はまだ幼少の頃、1963年のケネディ大統領暗殺の日に大統領を守るシークレットサービスのエージェントをイーストウッド氏が演じた映画『ザ・シークレット・サービス』を見た。イーストウッド演じる主役も他のエージェントも大統領の車の後ろを走っていた。」
インサイダー誌はこの部分に関する記述をファイフィルド記者の著書から引用して報じている。
ファイフィルド記者はこの走るボディーガードの選別は極めて厳しい基準で行われたと推測している。肉体、精神の健全さ以外にも外見も正恩氏の身長とほぼ同じ高さのエージェントだけが選ばれている。
この他、北朝鮮のシークレットサービスはボディーガードを採用する際にその家庭環境を慎重に調査している。エージェントに選ばれるのは指導者に忠誠を尽くす家庭で育った男子のみで、抜擢後はテコンドー、水泳、戦闘の教練が彼らを待っている。
走るエージェントは様々な武器も使いこなすことができなければならない。彼らは金正恩氏のいる前で武器の携帯を許される、ほぼ唯一の北朝鮮市民となっている。そしてもちろんだが、金氏のリムジンを走りながら警護するという重要な任務をこなすため、ランニングの練習を多く科される。
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