国際原子力機関(IAEA)は8日、2015年のイラン核合意で定められたウラン濃縮度の上限を超過したことを確認した。これに伴いトランプ大統領はマクロン大統領と電話会談を行い、イラン情勢について協議した。ホワイトハウスの報道官は声明で「両大統領はイランに核兵器を持たせず、またイランのかく乱的な行動をやめさせるための対応について協議した」と述べた。フランスは包括的共同行動計画(JCPOA)の参加国で、2018年に米国が合意を離脱した際に反対の声を上げていた。
イランは7日、核合意で定められた濃縮度3.67%の上限を超えたウラン濃縮を開始した。アラグチ外務次官は、核合意からの「米国の一方的な離脱の悪影響を相殺する」ために欧州側の核合意参加国に与えられた60日の猶予期間が終了したことを受けた措置だと強調した。アラグチ外務次官は、イランが第3段階として、核合意で定めたどのような義務を縮小するかをさらに60日以内に発表すると明らかにした。
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