14日の夕に香港郊外の沙田(Sha Tin)で発生したデモ隊と警官隊との衝突により、警官11人を含む少なくとも28人が負傷した。医師の発表によれば、2人が重態、4人が重症だという。15日、「サウス・チャイナ・モーニング」紙が報じた。
警官2人が指を噛まれるなどし入院となった。香港警察スティーブン・ロー長官は、活動家らの暴力行為を断固非難した。とりわけ、デモ参加者らは、地面に倒れた警官らを大勢で殴るなどの暴行を行った。
当初、街頭での反政府行動は平和的に取り組まれていた。主催者発表によれば、デモには最高11万5千人(警察発表2万8千人)が参加。
6月9日にも100万人が参加したデモが行われ、改正案に反対する人びとが街に出た。改正案が採択された場合、香港が身柄引き渡し条約を結んでいない台湾、マカオ、中国本土などの対象にも引き渡し先を拡大する。
世論の反対意見の広がりから、香港当局責任者のケリー・ラム氏は、現在の行政課題からこの問題を外し、今後も取り扱わないことを決定したと発表していた。しかし、そうしたもとでも反対運動が収まることはなかった。