CNNは アサンジ被告は2016年夏、「国際レベルのハッカー」との会談を数回行い、その後、RTのロンドン支部のニコライ・バガチヒン代表をはじめとするロシアのテレビ局の幹部とも面会したという内容の記事を用意した。米諜報機関の発表によれば、バガチヒン氏はエクアドル大使館になんらかのUSBを持ち込んだとされている。
「親愛なるCIAよ! 私はもっと明かしてさしあげましょう。大使館のアサンジ氏のもとに行ったのは私の部下だけではありません。私だって行きましたよ。ツィッターに写真まで掲載しましたから。アドレス送りましょうか? それに実にいろんなものを持っていきましたよ。カセットでしょう、フロッピーディスクでしょう。USB、ペーパーにディバイス、チョコレートキャンディーにいろんな差し入れをね。」シモニャン編集長はロシアのメッセンジャー「テレグラム」を通じてこう書いている。
シモニャン編集長は、アサンジ氏はRTに独自のプログラムを持っていたことを指摘し、このために様々な機器を用いていたのは論理にかなっており、当然そうした中にはUSBも入ると説明している。
アサンジ氏を巡る事件
アサンジ被告は機密文書を公開するサイト「ウィキリークス」を通じ、米国のアフガニスタン、イラクでの行為、特に一般市民の殺害を暴露し、世界に知られる存在となった。このほかにグアンタナモ湾収容キャンプの収監条件を暴いている。
アサンジ被告は2010年、スウェーデンで性的暴行に関する容疑をかけられ、ストックホルムの裁判所から逮捕状が出された。アサンジ被告は、女性の訴えは復讐心と治安維持機関の感化によるものと幾度も無実を主張している。
2012年からアサンジ被告は、身の安全を図ってロンドンのエクアドル大使館の敷地内にて亡命生活を開始する。ところが2019年4月11日、アサンジ被告は2012年に裁判所の出頭命令に従わなかった理由で出された逮捕状およびスウェーデン、米国政権の要請で逮捕された。
2019年5月1日、アサンジ被告は保釈条件に違反したとして11か月半の禁錮を言い渡されている。
その後、米国は新たにスパイ行為を容疑に加え、追起訴を行った。アサンジ被告には懲役175年の判決が言い渡される恐れがある。身柄引き渡しに関する米国での審理は年明け、2020年2月24日に行われる。
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