① ジョンソン氏は、婉曲に言っても、一貫性が無いことで有名である。例えばトルコ訪問の一か月前、ジョンソン氏はリメリック(ユーモアあふれる五行詩)のコンクールで優勝した。その詩は「ある若い男がアンカラに住んでいて、中庭でマスターベーションしていた…」という一節で始まっていた。
② ジョンソン氏は、ボリスという名前だけでなく、ロシアに縁がある人物だ。彼がイスラエルにいたとき、ジョンソン氏は、彼の先祖の中には「モスクワからのユダヤ人」がいると発言した。何度かロシア語を話したこともある。ジョンソン氏は、クリミア半島と、ウクライナ東部の状況を理由に、ロシアに対する経済制裁に賛成である。ジョンソン氏は、ロシアのプーチン大統領を、ハリーポッターに出てくる妖精ドビーと比較したことがある。しかし、ソールズベリーで起きた、元ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の職員セルゲイ・スクリパリ氏の服毒事件後に、ロシアの外交官が英国から追い出された後ですら、ロシア国民に対する尊敬の念を強調した。
③ ジョンソン氏は超がつくほどのエリート教育を受けている。彼はオックスフォード大学で学んだだけでなく、エリート学生クラブに所属していた。そのクラブに属している学生は、贅沢と、酒盛りパーティーが好きなことで有名だった。あるとき、ロンドンのレストランでその類のパーティーが開かれたが、パーティーが終わった後の建物は、まるで大襲撃の後のようになっていた。ジョンソン氏は後にこの出来事を反省し、深い自己嫌悪に陥ったと告白している。
④ ジョンソン氏には、希少な言語を学ぶという、変わった趣味がある。オックスフォードでは、古典文学を専攻していた。また、自転車が大好きで、ロンドンの町を駆けめぐっている。
⑤ ジョンソン氏は元ジャーナリストだ。彼は最初の勤務場所である「タイムズ」紙を、フェイクの引用をしたとしてクビになっている。
ボリス・ジョンソン氏について振り返ってみると、2008年から2016年までロンドン市長を務め、その2年後にはテレーザ・メイ政権で外務大臣に就任した。しかしメイ首相とブレグジットをめぐる亀裂が原因で退任した。ジョンソン氏は、英国のEUからの離脱を、たとえEUと離脱の新条件で合意できなくても、実施するという立場だ。
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