米最高裁、壁建設に国防費から25億ドル転用を許可

米最高裁は、国防総省の予算から25億ドル(約2700億円)を転用してトランプ大統領が求めるメキシコ国境の壁建設に充てることを許可した。CNBCが報じた。
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最高裁判事9人のうち5人が賛成、4人が反対した。今回の判決は、壁建設を阻止していた下級審の判決を取り消した。トランプ市は最高裁の判決を「大勝利」と評価した。

メキシコ国境の壁建設はトランプ氏の主要な公約の1つだが、建設費用の問題が民主党と共和党に意見の相違を引き起こし、年始には記録的な米政府の一部閉鎖(シャットダウン)が起きた。

​結果として、トランプ氏は議会がすでに他の目的に割り当てた60億ドルを壁建設に転用するため非常事態宣言を出した。米国防総省予算25億ドルもこのなかに含まれている。

だが、トランプ氏の決定に対し、非営利団体シエラクラブと南部国境共同体連合が裁判所に異議を申し立て、壁建設は地域の環境に損害をもたらすと訴えた。下級審はこの訴えを認める判決を出していたが、トランプ政権は最高裁に上訴していた。

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