アメリカ同時多発テロ事件
バラク・オバマ元大統領の任期中に米国では9・11テロに関わる法律を採択している。この法律により、9・11テロの犠牲者の遺族らが、テロリストたちの大部分が国籍を有していたサウジアラビアの法廷に訴訟を提起することが可能となった。
米国と世界にとっての運命の日-9月11日
2001年9月11日、現代史上もっとも大規模なテロが米国で行われた。2機の旅客機がニューヨークのワールドトレードセンターに、また、3機目が米国国防省の建物に突入した。さらにもう1機はペンシルベニア州シャンクスヴィル市近郊に墜落した。その結果、2976人が犠牲となり、4千人以上が負傷した。
サウジアラビアの首都リヤド市はテロへの関与を否定している。
その後、米国の保険会社20社以上がサウジアラビアの2つの銀行と企業に対し訴訟を起こした。これらの企業は、アル=カーイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディンの家族と関係があり、少なくとも42億ドル(約4561億円)の賠償を求めている。ウサーマ・ビン・ラーディンは2011年に殺害されている。
ハリド・シェイク・モハメド死刑囚(55)は9・11テロの指導者の1人で、2003年に拘束。世界中でアル=カーイダが行ったすべての作戦で指揮をとったことを自白している。2006年からはもっとも警戒が厳しい刑務所の1つであるグアンタナモ湾収容キャンプに収容されている。
現在、ハリド・シェイク・モハメドは死刑執行を待つ身となっている。執行手続きは、米国の法にもとづいて行われることから、長期化する可能性がある。
ハリド・シェイク・モハメド死刑囚の弁護士らは、もし米国政府が死刑判決に固執しないのなら、そ場合、ハリド・シェイク・モハメド死刑囚は、命と引き換えにリヤドに対する追加証拠とともに調査に応じると語った。
この件では、サウジアラビア政府のマイケル・ケロッグ弁護士はコメントを拒否していると、ウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。