ハナディ提督は、イラン軍参謀本部とロシア国防省は、2国間の軍事協力における転機となる署名を行ったと強調した。同提督はカスピ海での防衛および軍事相互協力の拡大についても交渉が進められているとも述べた。
ハナディ提督によれば、海上軍事演習は今年の年末までに開始される。しかし、同提督は、グレゴリオ暦またはイラン暦のどちらに合わせるかについては明確にはしなかった。イラン暦は3月の中旬から始まるが、その場合、2020年の2月末まで演習の実施時期とみなすことができる。
ペルシャ湾をめぐる情勢
この2ヶ月の間、数隻の石油タンカーがペルシャ湾で攻撃を受けた。米国とサウジアラビアは、イランによる攻撃と非難したが、イランはこうした主張を否定している。
このことは中東における緊張を高めることとなった。
今月4日、英軍がジブラルタル沖で、イラン船籍のタンカー「グレース1」を拿捕した。理由として、現在イランが主張しているのと同様に、国際規則違反を挙げている。
今月20日、イラン船籍の漁船との事件を受けて、イラン当局がホルムズ海峡でタンカー「ステナ・インペロ」を拿捕した。イラン革命防衛隊の海軍は、全ての必要な手続きを経て、バンダレ・アッバース港にタンカーを送った。