集落への直接的な脅威はないが、ロシア非常事態省は消防航空機を含む新たな資機材すべてを使用して森林火災との戦いを続けている。
非常事態省によると、地域には活発な消火作業が行われている火災現場が約150カ所あり、遠隔地には消火活動が行われていない火災現場が300カ所ある。
非常事態省クラスノヤルスク地方支部は、数百人と数十台の車両の他に3機の多目的水陸両用機Be-200が消火作業にあたっていると伝えている。
「これは霧ではない」- シベリアの住民は警告を鳴らしている
近隣都市の住民たちは環境を懸念しており、スモッグに包まれた家や道路の写真をSNSで共有している。スモッグはモンゴル北部にも到達し、首都ウランバートルでさえも感じられた。
地元の人々は、森林火災で熊たちが火から逃れるために人里に出てきていると語っている。
「シベリアを救って!」- 森林火災がSNSを動かす
ツイッターなどのSNSでは、地元当局に活発な消火活動を呼びかけるハッシュタグ#savesiberianforestsがつくられ、多くの著名人や芸能人たちも加わった。
俳優で環境保護活動にも取り組んでいるレオナルド・ディカプリオさんもシベリアの森林火災に注目した。
燃えている森林は宇宙からも見えた
欧州宇宙機関(ESA)は、燃えている森林の写真を公開した。28日に人工衛星センチネル3号が撮影した写真では、大規模な火災がわかる。
ロシア水文気象環境監視局の学術研究センター「プラネット」も、宇宙から撮影した森林火災の画像を公開した。この画像では、数十カ所の火災現場と、ロシア南部の国境まで広がる煙が見える。