首都の公園で以前は目にすることのなかったこの巨大ナメクジの写真が、現在ネット上でよく見かけるようになっている。生物学者らは、このナメクジはスペイン産の悪質な農業害虫のアリオン・ラシタニカズだと判断した。
生物学者のイリヤ・ゴミラーノフ氏によれば、このナメクジは、はじめポルトガルにいたものが北上し、欧州北部に分布が広がり、この数年でロシア南部でも確認がされているという。
研究者らは、このナメクジがモスクワで急速に繁殖しているのは、事実上の天敵が存在しないためだと強調する。
ユーザーの何人かは、このナメクジは通りの美化のために利用されている欧州産の芝と一緒に運び込まれたのではないかと予想している。
全ロシア自然保護協会のエルムロッド・ラスルムハメドフ会長は、「このナメクジは特定の寄生虫を持っており、そのもっとも代表的なものが無鉤条虫だ」と指摘する。
そのためこのナメクジは子どもやペットにとってなによりも危険な存在となる。
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