三菱商事 プロジェクト「アークティックLNG2」への投資せず

日本の 三菱商事は、ロシアのガス大手ノバテク社が推進するプロジェクト「アークティックLNG 2」に対し投資を行わないことを確認した。同社がリアノーボスチに明らかにした。
この記事をSputnikで読む

 三菱商事では、この情報が「事実と一致する」ことを確認したが、こうした決定に至った具体的な理由に関しては明言を避けた。

以前、プロジェクトへの投資の断念に関しては、ブルームバーグが、 三菱商事の増一行最高財務責任者(CEO)を引用して報じた。その際も同様に理由に関しては明らかにされなかった。

アークティックLNG2:グローバル経済を背景にしたグローバルな政治
アークティックLNG 2は、ノバテク社による液体天然ガスの生産に関する巨大プロジェクトで、ヤマルLNGに続く2つ目の事業となる。プロジェクトの一環として3つの生産ラインの建設が予定されている。各ラインでは660万トンが生産され、液体天然ガスの年間生産量は1980万トンに達する。最初のラインの稼動開始時期は2023年が予定され、残りは2024年と2025年となる。

プロジェクトの株主は、ノバテク社60%、フランスのトータル社10%、中国海洋石油団(CNOOC)10%、中国石油天然気集団(CNPC)子会社10%、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と 三井物産は、オランダに登記されているJapan Arctic LNG B.V.を通じ10%となる。


【お詫びと訂正】本記事は初出稿の際に社名表記を誤り、正しくは「三菱商事」のところを「三井物産」としてしまいました。三井物産のアークティックLNG2プロジェクトへの参画は変更ありません。両社の関係者および読者の皆様に深くお詫び申し上げます。

関連記事

北極で米国は無力 米ナショナルインテレスト誌

コメント