ハンドウイルカの母親が自身の子どもとともにクジラの子どもを育てる様子が見つかったのは、2014年。研究発表したポリネシア海洋哺乳類研究会(GEMM)のパメラ・カーゾン氏も発見に興奮したという。
野生動物が違う種の子どもを世話する例は極めて稀。母イルカは出産を終え、授乳期にあった。そこにクジラの子どもが近づき、親子のような関係を結ぶようになった。
クジラの子どもは3年くらいを「母親」のそばで過ごし、親離れしていった。この間、イルカのこどもと母親をとりあったり、ほかのイルカのこどもたちと群れて遊んだりと、イルカと変わらない行動をとっていた。
イルカの行動は太古から人間を驚かせ、驚嘆を呼んできた。孤児をひきとり、母乳まで与え、わが子同様に可愛がった母イルカは今までに例がない。
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