インド政府が戦闘準備体制引き上げ ジャンムー・カシミール州自治権剥奪法案の提出で緊張

インドでは、憲法で認められてきたジャンムー・カシミール州の特別自治権を剥奪する法案が議会に提出されたことを受け、軍、空軍の戦闘準備態勢が引き上げられた。インドに拠点をおくアジアンニュース・インターナショナル通信がツィッターを通じて報じた。
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同法案はインド内務省のアミト・シャフ大臣が提出したもの。ジャンムー・カシミール州の特別自治権はインド国憲法370条で認められている。この条文は同州議会において、インド議会によって採択された法律の大半の承認を求めている。

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NDTVテレビは消息筋からの情報として、インド政府は最北端のジャンムー・カシミール州に8千人規模の兵力を差し向けると報じていた。先週、政府は中央部に3万5千人規模の兵士を追加派兵している。

ジャンムー・カシミール州はインドでは唯一、住民の大半がイスラム教徒で構成されている地方で、分離主義者らが活発に活動しており、インドからの独立ないしパキスタンへの編入を訴えている。またカシミール州とパキスタンの間には公式的な国境線が存在しておらず、両国の軍はコントロールラインで隔てられているのみ。

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