研究者らが二日酔いの危険性について解明

オーストラリアのメルボルンにあるスウィンバーン工科大学の研究者らは、二日酔いが脳の機能を低下させ、記憶力を劣化させるということを解明した。こうした研究結果がウェブサイト「メディカル・エクスプレス」に公表された。
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ブリスベン市中心街にあるバーの客ら約100人を対象に研究が行われた。飲酒に参加した翌朝、参加者らに対しオンラインのアンケートへの回答と認知テストを実施。その結果、テストの成績とスピードは前日の飲酒量と直接的に関係することが判明した。

実験の考案者らは、さらに多くのボランティアへテストを実施し、脳機能への二日酔いの影響について研究を続ける予定。

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以前、オーストラリアと米国の研究者らは、ほとんどの場合、酔っ払いたいという願望は、誕生日祝い、職場での功績、スポーツでの勝利に関連し、また、人々は厳しいストレスに関連して「忘れ」たがっていることを明らかにした。朝までに多くの人たちは、夜に何をしたか思い出すことができず、自分の健康に取り返しのつかない害を与えている。

世界保健機構(WHO)のデータでは、現在、23億人がアルコールを飲酒しており、そのうち27%は15歳から19歳までの未成年だという。WHOによれば、2016年のアルコール乱用による死亡者は300万人超となっている。一部の研究者らはアルコール飲料は長生きに有効であると主張するが、WHOは世界疾病負担の5%以上がアルコールの有害な摂取によって引き起こされているという点に注意を呼びかけている。

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