展示は「トップアスリート」、「歴史をつくった偉人」、「2019年と2020年の期待の星」の3部構成になっており、各コーナーにはサブカテゴリーがある。例えば「歴史をつくった偉人」コーナーでは、当初は男性のための大会であった五輪に、女性が出場できるよう大きな役割を果たした人々が紹介されている。「2019年と2020年の期待の星」の資料は持ち帰ることができ、なんと嬉しいことに、外国スター選手一覧のトップを飾ったのはロシアのアリーナ・ザギトワ(フィギュアスケート)選手であった。
展示会は、図書館特有の落ち着いた雰囲気であり、そのおかげでじっくりと脚を止めて、大量の情報を咀嚼することが可能だ。またソファも用意されており、より興味のある展示資料を手に、時間を過ごすことができる。
好奇心旺盛な人は、クイズラリーに挑戦することもできる。全問正解者にはオリジナルグッズがプレゼントされる。解答用紙を東京都立中央図書館に持参すると、さらにプレゼントがもらえる。
孫を連れて訪れた初老の男性は「近くに住んでいるので、ここに来るのはもう2回目です」と語った。「スポーツの大ファン」である彼は、東京五輪とラグビーワールドカップという二大大会を、お孫さんにもっと意識して受け止めてもらい、記憶に留めて欲しいと願っている。「自分でも知っていなかったことを調べることができて嬉しい。特に、ラグビーについて」と付け加えた。
訪れた学生も、「実は、浜松町に住んでいるので、多摩図書館は家から大分遠いんです。最後まで色々悩んでいたんですが、結局、来て後悔していません。個人的には、たくさん有利で面白い情報が揃っていると思います」と印象を語った。
展示は9月4日まで行われている。もっと深く知りたい人は、江戸東京博物館で8月25日まで開催中の特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」を訪れてはどうだろうか。
「アイデンティティーを見つめ直す機会に」 2020年東京五輪に寄せる国民の期待
東京五輪まで残すところあと僅かとなった。この大規模なイベントを前に、国内の盛り上がりは増すばかりである。スプートニク東京特派員は東京都庁のオリンピック・パラリンピックフラッグ展示コーナーを訪れ、都庁来訪者の東京五輪に対する期待について調査した。