1. 左利き-基準からの逸脱
神経心理学者らは左利きは基準を逸脱したためになるのではなく、反対に遺伝子によってプログラミングされたものだと強調する。左利きの人の40%が遺伝によるものだという。左利きが生まれるのは自然の多様性を保障するもの。左利きは動物たちの中でも、たとえば白熊にも存在する。
遺伝的な左利き以外では、左利きが生まれるのは「必要性」だという。出産時の病理または右手を怪我した結果、幼児は健全な左手を利用し始め、段階的に左手の使用に切り替わっていく。
その際、専門家はそろって強調する。幼児の左利きの原因がなんであれ、教え直す必要はない。
2. 早産の子どもはよく左利きになる
通常の出産時期より早く生まれたということが左利きの原因とことはないと専門家らは強調する。一般的に、未熟児は妊娠時の病理に関わって生じ、早産はしばしば事故を引き起こす。そのために未熟児の方が左利きになるという可能性は高い。
3. 左利きの方が才能豊かで独創的
ロシアの専門家によれば、想像的思考をつかさどる右脳が左手をコントロールし、同時に左脳は論理をつかさどるということに関連した神話だという。実際には、脳の具体的部分の活動がどのような問題に対処するかということと、右手と左手のどちらの手が重要であるかとは関連していない。著名人の中では、左利きが右利きの数を上回っているわけではない。
4. 左利きは病弱でよく病気をする
神経心理学者らは、左利きがより頻繁に病気になる可能性を認めているが、それは病弱なのではなくストレスによると説明する。左利きは生まれた時から「右利き」の世界に順応する緊張にさらされている。常にストレスにさらされることで自律神経が痛み、あらゆる器官が衰弱する。さらに「右利き」の世界では、左利きは自動的に事故や怪我を負うリスクが高くなる。
5. 左利きはアルコール依存症になりやすい
一方でこれは神話といえ、また別の面からは、左利きは実際にこうした嗜好の傾向があると研究者らは指摘する。左利きの人々は子どもの頃から彼らにとって不愉快な世界に対応せざるを得ず、そのため支配的な性格になることは稀で、しばしば「不愉快な」欲望と習慣によって従属した状態に陥る。