15日、ウラル航空のA321型機がモスクワ郊外の畑に硬着陸した。離陸直後、航空機はカモメの群れと衝突、カモメがエンジンに吸い込まれ、エンジンの動作に大きな支障が生じた。航空機には230人以上が搭乗していた。ロシア保健省によると、子ども9人を含む23人が病院に搬送された。
ユスポフ機長によると、航空機をどのように着陸させるかについての決定は何度か変わった。1基目のエンジンが停止した際、操縦士らはジュコフスキー空港へ引き返すことを考えた。「だが2基目のエンジンにも故障が発生していることが分かった時(中略)、自分の目の前に航空機を着陸させることを決断した」という。機長がテレビ局ロシア1の番組で語った。
機長によると、エンジンが故障した後、地面との接触は避けられないことが明らかとなった。機長は「垂直速度が最小での接触となるよう、できるだけ衝撃を和らげて航空機を着陸させることを試みた」と語り、乗員は着陸装置を出さずに着陸させることを決めたと述べ、それがより安全だからだと説明した。
また機長は「大勢の人が自分のことを英雄だと言うが、正直に言って、私は自分を英雄だとはまったく思っていない。航空機、乗客、乗員を救うという自分の任務を果たしただけだからだ」と語った。
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