骨の研究にあたった古生物学者のスザンナ・メイドメント氏によると、これは中生代のジュラ紀中期(およそ紀元前1億7千万年から同1億6千万年の間)のものとされる。
メイドメント氏は、「よく知られるステゴサウルスの大半は、ジュラ紀後半に属します。つまり、今回の骨は、定義され記述されたステゴサウルスとしては最古のもので、この恐竜群の進化に対する我々の理解を広げるのに役立つでしょう」と語る。
草食ステゴサウルスは南アフリカ、北アメリカ、アジア、欧州と広く生息していた。最初にこの種が発見されたのは北アフリカである。同恐竜は背中に大型葉状プレートがあり、見分ける特徴となる。体長は9メートルに及ぶ。高さ4メートル、体重は4.5トン。
葉状プレートの用途などについては未解明。
葉状プレートは鮮やかな色になり、敵を威嚇したり、少なくとも困惑させたのではという説がある。色は求愛活動で何らかの役割を果たしたかもしれない。
尾についても触れなければならない。尾の先端には鋭角なスパイク状のものがあり、葉状プレートと異なり、油断した敵に決定的な損傷を加えることができた。強力な尾の一撃は相手を驚かせ、致命的な傷を残す能力があった。
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