飛行機恐怖症を紛らわすのは逆効果 ロシア人心理学者

飛行機恐怖症に悩む人について、ロシア人精神科医のニキータ・チェルノフ氏はスプートニクから取材に対し、飲食や読書、音楽を聴くなどで気を紛らわそうとするのは避けるべきだと助言している。チェルノフ氏いわく、こうした行為で脳に送られる警戒シグナルは余計に強まり、恐怖症は一層悪化してしまう。
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飛行機恐怖症についてチェルノフ氏は、飛行機がどのように飛ぶのか、乱気流とは何かなどの事象がはっきりと理解できず、マスコミや飛行機事故の映画によって作り上げられたステレオタイプにとらわれているために起きていると分析している。

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飛行機恐怖症を「治す」ためにチェルノフ氏が勧めるのは、飛行機の構造や飛行原理を理解し、その安全性レベルを知ることから始めるという方法。

チェルノフ氏は心理学者、医師らが飛行機恐怖症患者の治療でよく用いるメソッドを次のように説明している。患者には飛行機事故に対する恐怖を繰り返し想定させ、これによって、患者に恐怖感に対処できる状態を作り上げていく。つまり、患者自身、恐怖感は消えないものの、理性の力で自分には何も恐ろしいことは起きないと理解できるようになる。

ただし、チェルノフ氏いわく、この方法は必ず医師の観察のもとで用いられるねばならないと注意を促している。

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