ロシアの軍楽祭「スパスカヤ・タワー」あす開幕、陸自中央音楽隊が初参加の意気込みを語る

防衛省陸上自衛隊中央音楽隊の隊員50名は、23日から開幕するロシアの国際軍楽音楽祭「スパスカヤ・タワー」(露:スパスカヤ・バーシニャ)に参加するため、モスクワを訪問している。本番を直前に控えた21日、音楽隊隊長の樋口孝博1等陸佐、馬渡英一1等陸曹、松永美智子3等陸曹が取材に応じた。樋口隊長は「音楽は世界の共通語。世界に冠たる軍楽祭で素晴らしいパフォーマンスを披露し、日本とロシアの国際交流に寄与したい」と話す。
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スパスカヤ・タワーは2009年から、モスクワ随一の観光名所「赤の広場」で毎年行われており、今や大人気の国際フェスティバルとなった。主に各国の軍や治安部隊の楽隊が参加し、勇ましい行進曲や勝利を鼓舞する音楽が披露される。日本からはこれまで、盛岡さんさ踊り、秋田の竿燈まつり、徳島の阿波踊りなど、民間団体が地方文化を紹介するパフォーマンスを行なってきた。

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今回の陸自中央音楽隊による「スパスカヤ・タワー」への参加は、今年5月30日に行われた日露「2+2」において、日露両国の信頼醸成の一環として合意された。陸・海・空自衛隊の音楽隊として、このフェスティバルへの参加は史上初めて。隊員たちは、ロシアという思いがけない行き先にも戸惑うことなく、出演が決定してから約3か月、入念に準備を重ねてきた。

樋口隊長は、芸術大国であるロシアでの演奏は「モチベーションが非常に上がる」と話し、「チャイコフスキーやストラヴィンスキーなど偉大な音楽家を輩出したロシアは、西洋音楽を学ぶものにとっては、憧れの地の一つでもあり、誇りをもって演奏したい」と意気込みを語った。いっぽうで、「少し、ロシアに暗いイメージがあった」とも告白。いざ来てみると、「モスクワがこれほど垢抜けた町だと思わなかった」と驚いたという。

23日の本公演では、オリジナル曲「写楽」、ロシアで定番の民謡「長い道を」、バレエ音楽としても知られるストラヴィンスキーの「火の鳥」が演奏される予定で、日露の文化を融合させる内容になっている。馬渡1等陸曹が中心になって、企画・構成・選曲を行なった。陸自中央音楽隊の歌姫、松永3等陸曹は、「カチューシャ」や「恋のバカンス」など、日本語とロシア語の両方で歌を披露する。

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陸自中央音楽隊は、2017年8月に英国スコットランドで実施された「エディンバラ軍楽祭(ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー)」に参加し、エディンバラ軍楽祭唯一の賞である最優秀出演団体賞を受賞している。

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日本文化をふんだんに取り入れた演出、サウンドとフォーメーションの美しさで、今度はロシアの聴衆をとりこにするだろう。樋口隊長は「世界中のどの国の人が見ても、日本の演奏は素晴らしかった、と言ってもらえるようにしたい」と抱負を語った。

スパスカヤ・タワーは9月1日まで。フェスティバル中は連日午後8時から(最終日のみ昼の部もあり)各国の軍楽隊によるパフォーマンスが披露されるほか、ヴェーデンハー(全ロシア博覧センター)でのパレード、子ども向けコンサートなど様々なイベントも行われる。28日昼には、日露合同コンサートが予定されている。本公演のチケットは 公式サイトのほか、赤の広場のチケット販売所で直接購入できる。

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