海底に眠るタイタニック号  2030年には跡形もなくなる恐れ=ダイバー

アメリカのダイバーらは、1912年に沈没した客船タイタニック号に、腐食と微生物作用による強い損傷があることを発見した。Atlantic Productionsがプレスリリースで伝えている。
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大西洋の海底、ニューファンドランド島から南に600km、水深3千810mに眠るタイタニック号の残骸が初めて見つかったのは1985年。当時は、内装の多くはほぼ無傷だった。

アメリカのダイバー調査隊は、14年ぶりの有人探査であり、メンバーには研究者や歴史学者が含まれる。タイタニック号へ5回の潜水が行われ、船体を調査した後、水中で107年を過ごした同号の状態は悲惨だという結論に達した。4Kビデオ撮影と、調査をもとに作製されたタイタニック号詳細3Dモデルにより、このような結論となった。

研究者らの予測では、タイタニック号の残骸は、塩腐食や強い深層水流、微生物の影響で劣化し続け、2030年には同号は完全に崩壊するという。

 2,224人を乗せたタイタニック号は1912年4月14日に氷山と衝突。1,514人が死亡。タイタニック号が巨大な氷山と衝突し、沈没した後に助かった700人のうち、現在生き残っている者はいない。タイタニック号沈没時に2か月半だった最後の生存者エリザベス・グラディス“ミルヴィナ”ディーンさんは、2009年5月31日に97歳で亡くなった。エリザベスさんの遺灰は2009年10月24日、タイタニック号が最初で最初の航海に旅立ったサウサンプトン港に散灰された。

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