お馴染みの「注意!工事中」の文字とスコップをもった人型の代わりに、アーティスト集団は、「考え中」の絵文字と通行人に向けたメッセージを描いた。例えば、「もしかしたら地球は、私たちにサインをおくるよりも大事な用事があるのかも?」
彼らが書いた看板・標識は本物と見分けるのが難しい。しかしアートインスタレーションでさえ、すぐに注目を浴びるわけではない。メンバーは、このような標識の内容は、どのみち読む人は少ない、と語る。つまり、警告にはあまり意味がないと言える。
メンバーによると、標識第一号はまる2日間設置されたという。「あまりに環境にマッチしすぎて、工事関係者たちは現場から現場へ動かしていましたよ、まるで本物の標識のように」とメンバーは語る。
ちょうど、ロシアのストリートアートは勢いを増している。モスクワ郊外のオジンツォヴォ市で行われたストリートアートフェスティバルには、屋外美術館を作り上げるために世界中のアーティストが集まった。どんな空間、例えばアスファルトでも住宅でも幼稚園でも、アートオブジェになり得るのだ。