未成年者であるスポーツ選手の健康、スポーツ選手に起こる変化に誰が責任を持つか、コーチか親か、という質問に対してタラソワ氏は、2017年のケースを挙げた。
ユリア・リプニツカヤさんは拒食症で入院を余儀なくされ、それ以前にも同じく拒食症でユリア・アンチポワ選手が入院していた。
リプニツカヤさんは2014年ソチ五輪団体戦で金メダルを獲得した。
当時15歳。リプニツカヤさんはトゥトベリーザコーチのもとを去り、2017年、健康を理由に競技を引退した。
「私はいつも、すべての責任は私自身が負わなければならないと思っていました。それ以外にあり得ますか?例えば私が男子選手を指導することになり、アメリカに連れて行ってトレーニングする、この選手に対して誰が責任を持ちますか?選手は風邪をひくかもしれない、タバコを吸う、警察に捕まる、あるいは何かに巻き込まれるかもしれない。もちろん、私は傍にいなければなりません」。
タラソワ氏は、氏の多くの選手が、大人になる過程で「コーチの言うことを聞かない」、なぜなら選手は自分を「一番賢い」と思っており、時に誰の目にも明らかな健康問題も無視しようとする、とため息をついた。
「首根っこを掴んで目を覚ますしかありません。私も当時、ある選手にそうしました。その選手は、太らない体質だと周りを説得させようとしていたのです。私は彼女に率直に言いました。それは嘘、だから治療しなければならない。でないとあなたは死んでしまう。リンクで気をしっかり持たないと死に至ることもある、と」。
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