「スクリパリ事件」の対露制裁 第2弾が発動

「スクリパリ事件」を理由とする米国の対露制裁の第2弾が8月26日深夜(日本時間で同日13時)に発動された。
この記事をSputnikで読む

制裁は「化学・生物兵器の規制」法の枠内で発動しており、ロシアがこの種の兵器の不使用をあたかも保証しなかったという理由付けがなされている。

トランプ氏 ロシアが原因でG7首脳らと口論
ロシア下院(国家会議)金融市場問題委員会のアナトリー・アクサーコフ委員長は今回の制裁について、無駄な措置であり、ロシアに深刻な影響を与えることのないものと指摘している。アクサーコフ委員長は制裁発動のニュースが報じられた後の市場の反応は穏やかで、フィッチのロシアの格付けは逆に上昇したと述べた。

8月4日、「スクリパリ事件」に関する対露制裁第2弾は、ロシアの国営企業および流通市場には触れず、省庁、局、中央銀行などの主権国家資産ファンドが対象となることが明らかにされた。

「スクリパリ事件」関連で出された最初の対露制裁は昨2018年8月27日に発効しており、国家安全保障に関する商品、技術の輸出がその規制の対象となっている。

ソールズベリー事件

2018年3月4日、英南西部ソールズベリーでスクリパリ氏と娘のユリアさんが何らかの物質の中毒により重体で病院に搬送された。なおスクリパリ氏はロシアではスパイ行為で有罪判決を受けている。英国は襲撃事件へのロシアの関与を主張しているものの、未だにその証拠は提示されていない。

同事件に関連し、当時のメイ英首相はロシア外交官23人の1週間以内の国外追放や、ハイレベルでの二国間コンタクトの凍結などを含むロシアに対する一連の措置を行った。

ロシアは事件への関与を断じて否定し、英国の非難を証拠のない挑発だと指摘している。

コメント