26日午前5時ごろ、富士山の山頂からおよそ200メートルの登山道付近で、ロシア人女性が落石にあたり転倒した。山梨県警富士吉田署は被害にあったのは東京・品川区在住のドゥブロヴィナ・アンナさん(29)と断定。同署などによると、ドゥブロヴィナさんは日本人の夫と25日午後9時ごろ、富士吉田登山口から登山をはじめ、26日午前5時ごろに落石を胸に受けた。30代の夫が通報し、ドゥブロヴィナさんは8合目付近まで下ろされたが死亡が確認された。
事故を受け、山梨県は標高3450メートルに当たる8合5勺(しゃく)地点から山頂まで登山道を通行止めにし、安全確認を行っていたが、午後6時に解除した。
現在、夫から話を聞くなどして警察が事故原因を調査中。富士山は7月から9月までが夏山シーズン。警察によれば落石による死者が出たのは今シーズンは初めてだという。