今回のG7サミットでは、自由貿易や地球温暖化対策への対応で意見の隔たりが大きいことから、包括的な「首脳宣言」の採択が初めて見送られた。
一方、閉幕にあたって、議長を務めたマクロン大統領の意向で、貿易・通商問題や地域情勢について、首脳間で一致した内容を簡潔に記した文書が急きょ発表された。また、今回のサミットでは、アフリカとのパートナーシップなど、議長国フランスが重視する分野で個別に成果文書が出された。記者会見でマクロン大統領は文書は自ら作成したものだとしたうえで「いくつかの重要な方向性が打ち出された」と成果を強調した。
しかし、今回の成果文書では議長国として最も重要視していた地球温暖化対策について一言も触れられていないなど、各国が一致できた内容が極めて限られていたことが伺える。
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