記事は、R-30には米国の複数の都市など完全に破壊する能力があるとし、「このロシアのミサイルは、あなたが目にする最後のものになるかもしれない」と書いている。
記事の筆者が特に注目したのは8000キロに及ぶミサイルの射程範囲。
「この距離は、ブラジル南部の沿岸部に位置した潜水艦から撃ったミサイルが米東海岸のどの場所にも十分届くというものだ。しかも攻撃された場合、その破壊力は非常に大きい。」
筆者は、R-30 がMRIV式超音速核弾頭を6発から最高で10発、合計1.15トンを搭載することができると指摘している。潜水艦が搭載できるミサイルの数は最高で16基だ。「これは完全破壊というレシピ。潜水艦1艘が最速で撃ち落とすことができる標的の数は72。これは都市1つに匹敵する。」
筆者は、潜水艦発射ミサイルR-30 「ブラーヴァ」の実験が成功したことで、これに米国の数州ごと、いっぺんに地球の表面から消しさる能力があると思わざるを得ないと書いている。
筆者にこう思わせたきっかけは、おそらく先日、ロシア国防省が行った弾道ミサイルR-29RMU「シネヴァ」とR-30「ブラヴァー」の発射演習だろう。