ロシアのペスコフ大統領報道官は、ロシアとウクライナの間で拘束者の引き渡しが行われたことを確認した。
帰国したロシア人の中には、通信社「リア・ノーヴォスチ・ウクライナ」のキリル・ヴィシンスキー編集長もいた。同氏は400日以上にわたって拘留されていた。他のロシア人たちの名前は公表されていない。
ロシアのタチヤナ・モスカリコヴァ人権問題全権代表によると、交換は「35対35」のフォーマットで行われた。
モスカリコヴァ氏は「35人と35人がロシア側とウクライナ側から国境、すべてのチェックポイントを越えた」と述べた。
ロシアからウクライナへは、クリミアでテロを計画した罪でロシアで有罪判決を受けた映画監督のオレグ・センツォフ氏などが帰国した。
ロシア上院国際問題委員会のコンスタンチン・コサチョフ 委員長は、ウクライナにおけるロシア人の解放は「ミンスク合意前進へのプロローグ」になる可能性があると述べた。
同時解放に関する合意
ロシアとウクライナの拘束者を同時に交換する作業は夏の終わりに始まった。ロシアのプーチン大統領は、同問題は近いうちにも解決されると発表した。
6日、ウクライナの弁護士ワレンチン・ルィビン氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領が同国とロシアが交渉を行っている人々に恩赦を与えたことを伝えた。
その後、ウクライナ大統領が女性3人を含む16人に恩赦を与えたことが明らかとなった。
ロシアとウクライナは2018年と2016年にも拘束者の交換を行っている。一方、今回の交換は最も大規模なものとなった。