中国代表団 米農場視察を中止 「友好」行為から帰国前倒しへ

中国代表団は米中部の農場を視察する計画を、一転して取りやめた。トランプ米政権は「友好」を築く行為だと視察を歓迎していた。ブルームバーグが報じた。
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貿易協議再開を前に米国から中国に「プレゼント」
米モンタナ州の農家を代表するモンタナ農業会連合は、「アジェンダ調整」により中国代表団は計画より早く帰国することになったと、中国大使館から通知を受けた。同連合の広報担当者レベッカ・コルナー氏が20日、明らかにした。ネブラスカ州の農務当局も視察がキャンセルになったと発表した。

この報道を受けて、米株式相場は下落。大豆や豚といった貿易の影響を受けやすい商品も売られた。

パーデュー米農務長官は19日、中国代表団が「友好」のしるしとして来週、米農家を視察すると述べていた。


トランプ大統領は9月11日、中国からの輸入品2500億ドル(約27兆円)相当に対する追加関税率を25%から30%に引き上げる計画について、10月15日まで2週間延期すると発表した。​これにより、中国は10月1日に予定される建国70周年を追加関税無しに祝うことができる。

一方の中国側は米国産農産物の輸入再開を検討していた。中国商務省の高峰報道官は11日の定例記者会見で、中国企業が米国の農産物の価格について問い合わせを始めたことを明らかにした。

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