インドネシアのレポート どこが今までと異なる?
ウォールストリートジャーナルによれば、インドネシアの準備するレポートは欧州、米国で作成されたものとは異なる。レポートは事故の主要な原因は指摘せず、その代わりにおよそ100項目にわたり、ライナーの器械の問題からパイロットの操作ミスまで様々な問題が列挙されている。ウォールストリートジャーナルによれば、ボーイング社はこのレポートの内容についてさしたるクレームはなく、同社の代表もレポートの最終的な編集作業に参加するため、インドネシア入りする準備ができている。
これとほかに11月までに米国の調整機関もパイロット養成の質の向上をどう図るかについて独自の見解をまとめねばならない。これは機体の自動制御システムが何らかの原因で故障した場合に備え、パイロットを養成することを示す。これ以外にも事故の再発を防ぐために新しい機体の検査合格の方法に変更が加えられることになっている。
2件の墜落事故、死者346人の重い事実
2018年10月29日、インドネシアの格安航空会社(LCC)ライオン航空の保有機で、運用開始から間もない737MAXが離陸から12分後、ジャワ海に墜落した。これによって189人が死亡した。
今年3月10日、エチオピア航空でも同じく運用開始から間もない737MAXが離陸から6分後、時速700キロで地面に墜落。157人が死亡した。