ペロシ議長は数カ月前から弾劾プロセスの始動に抵抗してきた。しかしトランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領に対し、民主党の大統領候補争いでトップに立っているバイデン前米副大統領に関する調査を求めたとの疑惑を受け、この2日間に民主議員から行動を促され、姿勢を転換した。
この報道を受けてトランプ大統領はツイッターに投稿し、「国連は重要な日を迎え、仕事も成果も山ほどあるというのに、民主党議員はくだらない魔女狩りの速報を新たに流し、故意に台無しにした」と不満をあらわにした。
トランプ大統領と米国大統領選挙に立候補しているジョー・ バイデン元副大統領、そしてウクライナをめぐる状況は、2019年7月に米国とウクライナの両大統領が行った電話会談に関するメディアの報道で世論の注目を集めた。トランプ大統領はゼレンスキー大統領との会談の過程で、ウクライナ最大の民間ガス企業の1つである「ブリズマ・ ホールディングス」の取締役であったバイデン氏の息子に対する捜査を開始するよう同国政府に求めたという疑惑が浮上している。
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