「たぶん私はこう聞いたと思うが、彼(トランプ米大統領)はあれ(クリミア)が私たちの祖国の土地で我々がそれ(クリミア)を取り戻すことに同意すると言ったと思う。」ウクライナ独立通信社(UNIAN)がゼレンスキー氏の発言を引用して報じた。
ゼレンスキー氏は、自分がトランプ氏に「クリミアがいかに美しい場所か」を話して聞かせたと語っている。
クリミアは2014年3月に実施された住民投票の結果、クリミアの有権者の96.77%およびセヴァストポリの住民の95.6%がロシアへの再編入を望んだため、ロシアの構成体となった。クリミア自治体は2014年2月にウクライナで起きたクーデター後、この住民投票を実施している。
一方でウクライナは未だにクリミアを自国の領土と主張しつづけており、現在の状態を一時的な占領と位置付けている。これに対してロシア指導部は、クリミア住民の実施した住民投票は民主的手段により、国際法および国連憲章に完全な形でのっとっており、投票でロシアへの再編入が選び取られたという立場を何度も繰り返してきた。プーチン大統領はクリミア問題は「完全に解決済」と指摘している。
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