棺は、かつてエジプトの有力な司祭ネジェマンクのものだった。棺は個人コレクションの一部であると主張したパリのディーラーによって2017年にメトロポリタン美術館に400万ドルで売却されたが、2011年の革命後にエジプトのエルミンヤから盗まれたものであることが判明した。
棺はアラブ首長国連邦に密輸され、そこからフランスに運ばれた。メトロポリタン美術館はこの事件の捜査を支援し、棺をエジプトに返還することを決めた。
ヘラクレオポリの高位司祭ネジェマンクの棺は紀元前1世紀のもので、棺に描かれている絵や碑文は、司祭のための死後の生活の「手引き」。棺は2020年にエジプトの展覧会で展示される予定。
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