新たな失敗:テスラのパトカー、容疑者追跡を断念 電池切れで

米カリフォルニア州フリーモントで容疑者を追跡していたテスラ社の電気自動車パトカーが、電池切れで追跡を断念した。
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パトカーを運転していた警察官は、電池残量が10キロもたないことに気づき、それを無線で伝え、通常のパトカーが追跡を引き継いだ。

「電池残量が少なくなっています。電源に接続してください」

警察官は、その部署で1台しかないテスラのパトカーで時速200キロの速度で容疑者を追跡していたが、30分後、電気自動車パトカーの電池がほぼなくなったため、追跡を断念せざるを得なくなった。通常のパトカーが追跡を続けたが、容疑者は逃げ切った。

警察署は追跡の失敗について、テスラのパトカーがフル充電されていない状態で出動したからだと説明しようとしたが、電気自動車パトカーは時に勤務中に電池切れになることも認めることとなった。

ごくわずかなケース、それとも、すでにトレンド?

これはテスラ車をめぐる初の失敗ではない。米ラスベガスで今年1月、自動運転モードで走行していたテスラ車が、ロシアのプロモボット社の広告ロボットをはねた。この広告ロボットは、ラスベガスで開催の電子機器の見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」で、コンサルタントとして出品されるはずだった。テスラ車に轢かれたロボットは修復できなかった。デイリー・メール紙が報じた。

また昨年4月に起きたテスラのクロスオーバー車「モデルX」がかかわる事故はさらに深刻で、死者が出た。「モデルX」の運転手がオートパイロットを作動してハンドルから手を放してから数分後、自動車は車線を逸脱し、分離帯に衝突した。自動車は炎上し、当時38歳だった運転手はその場で死亡した。

AIの気が狂うことはあり得るか?
SFGateによると、テスラ車はドライバーがオートパイロットを作動した後ハンドルから手を離したとして非難し、同社の「モデルX」は世界で最も安全なクロスオーバーであることに変わりはないと発表した。

一方、テスラ車の信頼性については疑問が残っている。2018年5月には、米フロリダ州でトレーラーと衝突したテスラの「モデル3」の運転手が死亡した。事故当時、「モデル3」では半自動運転システムが作動していた。「モデル3」の運転手もシステムも明るい光で白いトレーラーを認識できず、ブレーキが作動しなかった。フォーブスが報じた。しかし交通警察は事故の際に車の技術的な欠陥を検出しなかったため、テスラに対する告発は一切行われなかった。

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