合同調査チームが、数十の鳥類学会が長年にわたって収集した529種の鳥についてのデータを分析したところ、過去半世紀で北米の野生に生息する鳥の個体数がほぼ3分の1も減少していたことが分かった。しかも姿を消した個体数の90%はスズメやツバメなど最も身近にいる鳥類だった。
大規模な生態系は身近な鳥類なしでは正常に機能しないことから、長期的視点に立った場合、身近な鳥類の消滅は希少種よりも危険度の高い現象とされている。
研究チームは減少の具体的な理由を故意に特定してはいないものの、これだけ大規模な減少が起きたということ自体、都市化、環境汚染、農地の拡大、農薬の使用、沿岸生態系の破壊の結果、エコサイクルが壊された結果だと考察している。
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