初のUAE宇宙飛行士ハザ・アリ・マンスーリ氏は、身体に変調が生じたと語り、特に頭のサイズが大きくなり、味覚が変わったと述べた。
ラリーナ氏によれば、同じような兆候は宇宙に出発したばかりの他の宇宙飛行士らにも見られるという。
ラジオステーション「ガバリット・モスクワ」のインタビューでラリーナ氏は、「これは体の中心よりやや上に位置する組織や器官が膨張するからで、血液を含め、すべての液体が無重力状態で重さを失うため。これは誰もが感じることで、膨満や浮腫みといった主観的な感覚で、そのことから味覚も変化するが、それは粘液が少しづつ膨張するから」と説明した。
ラリーナ氏は、 めまいや筋力の低下、平衡感覚を保つことが難しくなるなどは、よくあることで、こうした状況は地球に帰還した宇宙飛行士は感じやすくなる。
ISSのロシアの女性乗組員であるオレグ・スクリポチキ氏と米国の女性乗組員ジェシカ・メイア氏、そしてUAEのアリ・マンスーリ氏は、9月25日にバイコヌール宇宙基地からISSに出発した。マンスーリ氏はそこに8日間滞在する。同氏は宇宙船「ソユーズMS-12」で10月3日に帰還する予定。