記者殺害から1年 サウジ皇太子イメージ回復目指す

サウジアラビア人記者カショギ氏殺害事件から10月2日で1年を迎える。これを前に、国連のアニエス・カラマール特別報告者は事件への関与が疑われるムハンマド皇太子について、イメージ回復を目指している、と批判した。ロイター通信が報じた。
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ムハンマド皇太子は9月29日に放送された米CBS番組「60ミニッツ」の中で事件について、サウジアラビアの実質的な指導者として事件に対する「完全な責任」があると認めたものの、殺害は指示していないと主張した。当局が殺害行為を把握していないことなどあり得るかとの質問に対しては、政府機関で働く職員は300万人もおり、各職員の行動を逐一把握するは不可能と反論した。

カラマール特別報告者は「皇太子が事件と距離を置くことで犯罪の直接責任から逃れようとしている。事件との間に何重にも人や機関を置いて、自分を殺害の責任から守ろうとしている」と指摘した。

また、皇太子が国の責任を認めているということは、少なくとも事件が国家的殺人だったことを認めているとして、「事件が皇太子の監督下で発生しているという点で、彼は国を代表している。実際、彼は国のトップも同然だ」と批判した。

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