ノーベル医学生理学賞が発表 「生命の最重要プロセス」の解明に功績

7日、2019年のノーベル医学生理学賞の受賞者が発表され、細胞の酸素濃度に対する反応の研究で成果を上げた米ハーバード大のウィリアム・ケリン教授、英オックスフォード大のピーター・ラトクリフ教授、米ジョンズ・ホプキンス大のグレッグ・セメンザ教授への授与が決まった。
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ノーベル賞委員会は受賞の理由を、3人の科学者は「生命の最も重要なプロセスの1つ」のメカニズムを発見したと発表している。

​ノーベル賞委員会のプレスリリースには、酸素の生命に対する基礎的な重要性は以前に解明されてはいたものの、細胞が酸素濃度の変化にいかに適応するかについては最近まで知られていなかったと指摘されている。

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今回のノーベル医学生理学賞受賞者らの研究は酸素の嘘が細胞の代謝と生理的機能にいかに影響するかという理解が基礎となっている。

この発見により貧血、ガン、その他の多くの病気と闘う上で将来の新たなメソッドの構築に道が開かれた。

2018年のノーベル医学生理学賞、米ジェームズ・アリソン氏と京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)氏が悪性腫瘍の治療に対する新たな方法論を開いたことが評価され、共同で受賞している。


2019年ノーベル賞

2019年のノーベル賞受賞者授賞式は従来通り、ノーベルの命日である12月10日。

平和賞を除く5部門の授賞式はストックホルムで行われる。平和賞の授与式だけはノーベルの遺志で同じく12月10日にオスロ―で行われる。

ノーベル賞の賞金は各賞とも900万スウェーデンクローナ(およそ95万ドル)。

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