南クリル諸島ツアー に日本人観光客17人が参加へ

南クリル(北方4島)での露日共同経済活動をめぐる観光分野でのパイロット事業として今月行われる観光ツアーに、日本人観光客17人を含む50人が参加し、クナシル島(日本での表記は国後島)とイトゥルップ島(日本での表記は択捉島)を集団で訪れることが明らかになった。NHKが伝えた。
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NHKによると、初めての観光ツアーは今月11日から16日までの日程で行われ、観光客1人当たりの旅行代金は約30万円だという。露日両国関係者への取材でわかったという。ツアーには観光客のほか、外務省や観光庁の職員、通訳、医療関係者など約50人が参加する予定。

ロシアは深刻かつ原則的な意見の相違にも関わらず、日本との平和条約交渉を続けていく ロシア外務省
日本とロシアとの間の領土問題、第二次世界大戦の終結後からいまだ解決に導かれていないこの問題は、二カ国の間の障害となっている。

ロシアと日本の間にはすでに70年以上も平和条約が存在しておらず、日本は1855年に結ばれた日露通交条約に基づいて国後、択捉、色丹、そして歯舞群島を要求している。1956年、ソ連と日本は共同宣言に署名。その中でソ連は、日本との平和条約が締結した後に、日本へ歯舞と色丹を引き渡す可能性を検討することに同意している。国後・択捉の扱いについてはそこでは触れられていない。

しかしソ連は、1960年に日本が米国と日米安全保障条約を締結した後に、日ソ共同宣言での約束を拒否した。その後に行なわれた協議の数々はどんな結果ももたらさず、第二次大戦終結にからんだ平和条約が締結されることはなかった。

ロシアの立場は、島々は第二次世界大戦の結果としてソ連領になったのであり、ロシアがこれらの島々に対して主権を有していることは疑いがないというものだ。

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