安倍首相は11日の閣僚懇談会で、日本列島に向かっている大型で非常に強い台風19号「ハギビス」に関して「国民の安全・安心の確保に万全を期し、自治体などと緊密に連携し、先手先手で対策を講じるように」と指示した。
台風が通過するとみられる地域では、洪水や地すべりに備えて、水を汲み出す機械や照明器具、ブルドーザーやその他の設備がすでに準備されている。テレビやラジオでは、あらかじめ食料品を確保しておき、外に出ないよう警告がなされている。
スプートニクの東京特派員が伝えたところによれば、インスタント麺や飲料水は棚からなくなったタイミングで、追加で補充されているが、インスタント食品の棚は空っぽのままだ。あるファミリーマートの店員は、通常に比べて多くの食品が飛ぶように売れているという。例えば、パンの棚は、商品を補充してから2時間で全て商品がなくなってしまった。今最も人気があるのは、ナッツやクッキーといったスナック類、ハム、サンドイッチだという。記者は時々、困惑した様子で、お目当の商品がいつ入荷するのか聞いている買い物客を目撃したが、行列などは全くなかった。
東京の住民たちは、台風上陸時における食料の心配をしているだけではなく、もちろん、第一に、安全性を考えている。店の棚からは、強風時に窓を補強できるような、スコッチテープやビニールテープが姿を消した。
路上のブルドーザー、空っぽの商品棚:日本は1958年以来最大規模の台風19号「ハギビス」の到来に向けて準備
© 写真 : Eleonora Shumilova
今年、太平洋北西で19番目に発生した台風19号「ハギビス」は、土曜日の現地時間夕方から夜にかけて、3500万人が住む首都圏を含む本州の中心地域を通過する。気象庁は金曜日、それぞれの地域では記録的な降雨量と風速を観測するだろうと警告。インフラ、洪水、建物被害など、大規模な損害を被るおそれがある。