パウラさんは「写真掲載して数分で2千以上の反応がありました。写真を見たある女子学生はロシアからの交換留学生グループにこの写真を送りました。このグループが手紙の最初に書かれている言葉を訳すことができました。」と語った。
しかし、手紙の残りの部分は専門家の助けがなければ解読不可能だったので、手紙は大学の研究所に送られた。
専門家らが手紙を解析した結果は、予想だにしないものだった。手紙は歴史的にも文化的にも価値のあるものではなかったのだ。そして学生たちが期待していた宝物の地図でも愛の告白でもなかった。
船員は手紙の中で、これはアルコールの空瓶であり、禁酒法に反して飲み干したものだと打ち明けている。ソ連では1985年に禁酒法が導入されていたのだ。このこと自体、船員は航海中に酒を飲むという昔からの海の伝統を固く守ったことを強く示している。いかなる法律も海の男たちを遮ることはできないのだ。
ペロタス連邦大学の専門家らによる調査の暫定結果によると、この手紙が入った瓶はグリーンランド沖で船から投げられた可能性があるとのこと。この手紙が書かれたのは1980年代末から1990年と推定される。当時ソ連では大規模な反アルコール・キャンペーンが行われていた。
以前スプートニクでは、オーストラリアで空瓶に入った世界最古のメッセージが発見されたことを伝えた。