猫の「麻薬配達人」が裁判前に逃走! 検察側「重要な物的証拠が紛失」

有罪判決を受けトゥーラ市(モスクワから約160キロ南)刑務所で服役中の麻薬密売人エドゥアルド・ドルギンツェフ被告は、刑務所で囚人へ麻薬を配達していた。その珍妙な事件は、検察側の重要な物的証拠品である猫の「麻薬配達人」が失踪したため裁判中止に追い込まれている。地元メディアが伝えている。
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捜査班によると、ドルギンツェフ被告はトゥーラの刑務所で生まれ育ったを使って囚人に薬物を渡していた。猫は時々小さな穴から抜け出し刑務所から姿が見えなくなることがあったという。検察側は、刑務所外にいるドルギンツェフ被告の知人が秘密のポケット付きの首輪に麻薬の小さな包みを忍び込ませ、猫につけさせていたとみている。

しかし、計画は失敗した。知人男性と猫が警察に拘束されたのだ。猫の「麻薬配達人」は「灰色、白、茶色をした物的証拠」として認められ、地元の動物管理施設に保管のために送られた。ドルギンツェフ被告は審理にかけられた。

猫の「麻薬配達人」が裁判前に逃走! 検察側「重要な物的証拠が紛失」

ドルギンツェフ被告の弁護士は、猫が本当に麻薬を運ぶことができたかどうか確認するために「灰色、白、茶色をした物的証拠」が参加する実地検証を請求した。しかし、後になってしっぽ付きの「物的証拠」が逃走したことが明らかになった。

弁護団は現在、猫の保管に関する責任者の処罰と、犯罪に用いられたと思われる「凶器」紛失を理由に裁判の閉廷を求めている。結局のところ、検察側の主張は、ドルギンツェフ被告に麻薬を注文し、渦中の猫を特定できるという3人の証人の主張に基づいているからだ。

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