命がけの写真撮影
世界で2番目に大きなクルーズ船を所有する米国企業「ロイヤル・カリビアン」社代表は、ハイチ周辺を航行中に事件が発生したと発表した。自分のバルコニーの手すりによじ登った水色の水着を着た匿名の女性に、他の乗客が気がつき、乗務員に通報した。
通報を行ったピーター・ブロジッチさんは、「バルコニーに出ると、私は女性が手すりによじ登っているのに気がついた。それはほんの一瞬のことだった。なんのために彼女がそんなことをしたのか分からないが、とにかく乗務員に通報した」と語った。
さらにブロジッチさんは、「そんな信じ難い愚かなことをしたら船から落ちますよ」と強調した。
危険な行為を発見された女性はジャマイカで下船させられ、今後、永久に「ブラックリスト」に名前が記載されることとなった。
ロイヤル・カリビアン社の代表は、「今後、生涯に渡ってロイヤル・カリビアン社での旅行が彼女に禁止された」と明らかにした。
世界で2番目に大きいクルーズ船 しかし、1番との差はたった2メートル
「同じタイプ」の大型クルーズ船「ハーモニー・オブ・ザ・シーズ」号の造船まで、アリュール・オブ・ザ・シーズ号は世界最大の客船だった。この「オアシス」タイプのすべてのクルーズ船の全長は360メートルを上回る。船上にはメリーゴーランドやジャグジー付きプール、ウォーターパーク、カジノ、店舗、レストラン、バーがある。また、同船は6400人が乗船できる船室が用意されている。
アリュール・オブ・ザ・シーズ号の船底から最高部までの高さは72メートル。これは30階建ての建物の高さと同じくらいになる。もし女性が写真撮影を行おうとしたバルコニーの高さが半分だったとしても、この高さから落下して生きていられるとは考えられない。
こうしたケースははじめてではない
昨年、ロイヤル・カリビアン社は、同社の船に乗っていたある乗客の乗船を永久に禁止した。この乗客は11番デッキから海水に飛び込んだ。