グランプリシリーズでシニアデビューしたロシア3人娘、アンナ・シェルバコワ選手、アレクサンドラ・トルソワ選手、アリョーナ・コストルナヤ選手はここ2年にわたり、女子シングルのシニアトップ選手らを脅かす存在として、常に話題になっていた。昨シーズン、まだ14歳のシェルバコワ選手はロシア選手権で、五輪女王のアリーナ・ザギトワ選手や世界選手権に連覇のエフゲニア・メドベージェワ選手をも上回り、頂点に立った。
エテリ・トゥトベリーゼ・コーチに指導を受けるシェルバコワ選手は、今年3月に15歳になり、ルール上、シニア大会に出場が可能になった。シニアデビュー戦となった米国ラスベガスで行われたグランプリシリーズ「スケートアメリカ」だが、ショートプログラム終了時点では4位。しかしフリーではライバルたちに僅かなチャンスも与えなかった。史上初めて1つのプログラムで2本の4回転ルッツを成功、しかもそのうち1本は3回転トゥループとの連続ジャンプという、快挙を成し遂げた。シェルバコワ選手の総合得点は227.76点で、2位と11点もの大差をつけた。シェルバコワ選手のグランプリシリーズ第2戦は11月8日-11日の中国杯だ。
2位は米国のブレイディ・テネル選手(216.14点)、3位はロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(205.97点)。
男子シングルではネイサン・チェン選手(米国)が2位に50点近い差をつける299.09点で確実に優勝を決めた。ロシアのアリエフ選手はショートプログラム終了時点で2位、フリーの得点は156.98点で合計253.55点となり最終順位は3位だった。2位は米国のジェイソン・ブラウン選手(255.09点)。
ペアは中国のパン・チェン&ジン・ヤン組(200.89点)。ロシア代表のダリヤ・パヴリュチェンコ&デニス・ホドィキン(ホジキン表記あり)組は2位。3位には米国のヘイブン・デニー&ブランドン・フレイジャー組が入った(192.70点)。
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